はじめまちて、僕は翔たん。
体はちっちゃいけど、ここのお家の立派な長男でちゅ。
僕はこのお家に来てから、まだ3ヶ月半なんだぁ。
でもね、僕はなーんでも知ってるよ!!
おちっこだって、うんたんだってちゃんと出来まちゅ。
僕の体重は4.6キロ、MDにしては、小さいとママは言うの。
僕ね、捨てられたことがあるんだぁ。
お家がわからなくなって、放浪しててたどり着いたのが愛護センターだったの。
センター・・・怖かったよ。たくさんのワン達がいたの。
僕は怖くて怖くて、泣いていたんだよ。ずっと家族を待っていたんだ。
でも、迎えに来てくれなかったの。どうしてだろう?
お世話してくれた人をガブガブ噛んだんだよ。寂しくて。
僕の体の毛は毛玉だらけだったの。綺麗にする気にもならなかったんだぁ。
でもね、ある日、僕を助けにきてくれた人がいたんだ。優しいボランティアさん。
僕うれしかったよ。あの日のことは絶対忘れないよ。
それから、僕は預かりっ子になったんだ。仮宿のママしゃんはすごく優しくて、僕
のこと何でも分かってくれたの。あの一ヶ月は楽しかったよ。
今でも仮ママしゃんを思い出すんだぁ。
僕の名前をつけてくれたのも、仮ママしゃん。翔って名前、かっこいいでちょ!
僕ね、このお家に来てから、後ろのあんよが痛くなっちゃったの。
お医者さんに行ったら、レッグペルテス病ですって言われたの。
大腿骨頭がぼこぼこになってたの。だから、手術したの。
お医者さんが言ってたよ、大腿骨が骨折した後があります、治療のあとはなく、
自然に完治してます。
一年以上前に交通事故か、蹴られたかして折れたのでしょうって。
本当のこと僕は覚えてるけど、ママが泣くから教えないの。
僕一生懸命リハビリしたよ。アドちゃんのママがリハビリには水泳がとてもいい
とくわしく教えてくれたの。
だから、プールとお風呂でたくさん泳いだよ。そしたらね、治っちゃったんだ!!
アドちゃんのママ、ありがとう。僕は元気になりまちた。
一人っ子の僕は、だだを捏ねてみたり、わがままを言ってみたり、絶対に怒ら
ないパパとママを独占していたんだ。
でも最近、僕よりも4倍も大きいワンが、僕の城にやってきたんだ。
僕はパパとママを守るため、必死で怒ったんだ。
でもね、大きなワンは僕を優しい目でじっと見て、幸と申します。って、言った
んだ。
ちょこっとだけ、許してあげようと思ったんだ。
体は大きいけど、なかなかいいやつ。
幸は、多頭飼飼育場にいたらしい。ヤギを追いかけていたみたい。
4日前、幸があいさつしてきた。兄貴、おいらを許してくだせぃ、おいらの部屋
にどうぞ入っておくんなせぃ、って。
僕はすごく怖かったけど、幸のケージに入ったんだ。幸は優しい目で僕を見
てたけど幸の見えない廊下で、おしっこをもらしちゃったんだぁ。
本当は僕はすごく幸が怖いけど、長男だから弱いところを見せられないの。
パパとママは絶対渡さないよ!!
僕が兄貴で幸が弟、これから、このお家のこと、たくさん教えてあげようと思ってるよ。
幸、僕の幸せ半分あげるよ。
一緒に暮らそう!!
こんな僕だけど、皆ちゃん、よろちくお願いち・ま・ちゅ!!