翔たんはとっても寂しがり屋さん。
翔を家族に迎えた時、うちは共働きでお留守番は11時間でした。
毎朝、翔をひとり残して出勤する時、家の中から聞こえる翔の声が外に響いて
泣きながら自転車をこぐ日々。
帰宅すると、木製のゲートは破壊され、壁紙をはがし穴が空いていました。
おかえりなさいというよりは、涙目で必死に抱きついてくる翔を抱き、「ごめんね、ごめんね」
と誤り、一緒に泣いて。
三か月後、正直翔と仲良く出来る子なんていないと思っていましたが、どうしても多くの
犬達を救いたくて預かりを始めました。
それが現地から運ばれてきた幸でした。
歯をむき出しにして噛みつこうとする翔に対して、じーっと伏せして様子を見ていた幸。
すべてを悟ったかのような態度に驚かせられました。
幸の優しい性格は翔の精神安定剤となり、ふたりの絆は深まりました。
翔の後追いもピタッとなくなり。
きっとあの時の翔は、親である私達より幸の事を信頼していたと思います。
翔を守り、いつも一緒にいてくれる大きな弟。
そして美の吉。
私の仕事に区切りがつき、もう一人保護犬を迎えようと。
初日こそどうなるか?心配しましたが、美の吉の天真爛漫な性格を見て、翔は噛むことを
やめました。
弟なのに、美の吉を頼るしぐさ。
翔って、体を触られたりするのがあまり好きじゃないので、こんな姿を見ると嬉しくなります。
いつも誰かにくっつき虫。